続けれるまで続けたい。東方シリーズ大好き人間、東龍之介の作業日記。
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都内某所。
高級住宅が並ぶ中、ポツンと一棟だけ中世風のアパートがある。
洋風アパート『アルカディア』
ここの1部屋に住んでいるとある夫婦は、以前起きたある事件を解決した四英雄のうちの二人である。
夫の名前を、阿津馬。その嫁の名前を、彌菜美という。
ちなみに残りの英雄、穂久都と世依奈の二人は、実家のほうで幸せに暮らしているんだそうな。
「よっ…ほっ…!くっ…!ボ、ボム!」
パソコンに向かって、一人悪戦苦闘している彌菜美。
同人ゲーム『東方妖々夢』のEXステージをプレイ中である。
レバーを握るそのおぼつかない手は、長い袖をめくれば、もう少しプレイしやすくなるんじゃないだろうか?
と周りを不安にさせるようなプレイスタイルだ。
「がんばれー。応援してるぞ。テキトーに」
そんな後ろで洗濯物を干しているのが、夫の阿津馬だ。
洗濯し終わった服やズボンなどを叩いては伸ばし、叩いては伸ばしと、シワを伸ばしている。
彌菜美は、そんな阿津馬の声援(?)に答える余裕などあるハズもなかった。
彌菜美が今闘っている相手は『八雲 紫』という。ルナティックモードのラスボス。
設定では、境界を操る程度の能力を持つ、幻想郷最強の妖怪…らしい。
「あと…少し…!あと…すこ…し!やったぁー!終わったぁー!阿津馬ッ!ルナティッククリアしたぜ!」
椅子の背もたれに体を預け、両手を上いっぱいにガッツポーズを決める彌菜美。
それを見た阿津馬は、優しく微笑んだ。
「さすが彌菜美。もうルナシューターだな。」
阿津馬本人は、体験版しかやった事がないので、よくわからないみたいだが
彌菜美が成し遂げた凄さは理解している。
あの弾幕をよく攻略した。そう賛辞を送ろうとした瞬間である。
みょんッ…!
彌菜美の足元に見慣れたスキマが広がった。
東方の中の登場人物(妖怪?)八雲紫のスキマである。
間髪入れず、彌菜美は、スキマに吸い込まれるように落ちていった。
「うっきゃぁああああああ!?」
「み…彌菜美!?」
彌菜美が落ちた後、閉じかけたスキマに阿津馬も飛び込んでいった…。
-------------------------------------------------------------------------------------
東方幻想入り『幻想郷に消えた嫁を追って俺も幻想入り』外伝
彌菜美side第一話『闇の妖怪ルーミアちゃん』
-------------------------------------------------------------------------------------
ホーッホーッ…
ホーッホーッ…
ふくろうっぽい鳴き声が聞こえるなァ…。
それになんだか肌寒い…なんで俺外で寝てるんだろ…まぁいいや。起き上がろう…風邪ひいちゃう。
「よっこらせっくす…って、あれ?」
俺が回りを見渡すと、そこはどうにも見たことが無い風景。
あ、そうか、これはきっと夢だ。夢に違いない。最近夢見てなかったからなァ、一体どんな夢なんだろう。
俺はワクワクしながら辺りを歩いてみた。
人の気配は、無い。
生い茂る芝生と竹林に囲まれたこの場所は、一体何処なんだろう。
夜空に浮かぶまん丸お月様。どうか俺を誰かに会わせてください。
・・・なんてね。
その時だった。
ガササッガサッ…!
近くにある竹の間に人影が見えた。
素早い動き…まさか、あの時の獣…?いや、あれは俺たちが一匹残らず殲滅したハズ。
って、これは夢だった。何が来ても驚くことじゃあないじゃない。
「そこにいるのは誰?出てきたほうが身のためだぜ!」
俺がそう言うと、素直に出てきた。
…どこかで見たことがある。
両手を横いっぱいに広げ、ブーンしてる。
肩まで伸びたセミロングに金髪。赤いリボン。紅い瞳。
黒いワンピース…?
「あなたは食べてもいい人類?」
ルーミアちゃんだー!わー!いい夢だ!こんな夢を見れるなんてラッキーだぜ俺!
どうしよう!食べられちゃうかも!(笑)
「ねぇ、あなたは食べてもいい人類?」
「んっふっふ、じゃあルーミアちゃんは食べてもいい妖怪?」
「え?」
んっふっふ、混乱してる混乱してる。一度会ったら言ってみたかったんだよな、この台詞!
ルーミアちゃんは、んーっと、んーっとって言いながら何やら考えてる様子。
この後、きっと急に襲ってくるんだろうな。
「んもー!いただきまーす!」
「ほらきたー!…って…あら?」
俺に襲い掛かろうとしたルーミアちゃんは、何かにつまづいたわけでもなく
その場にバタンと倒れこんでしまった。一体どうしたんだろ?
俺はおそるおそるルーミアちゃんに近づき、体を触ってみた。
「熱ッ…!?…わっ!凄い熱だぜ!ルーミアちゃん!しっかり!」
「わ…わはー…」
「…ッ!」
弱弱しく今にも消えてしまいそうな声。
俺は、考えるよりも体が先に反応し、ルーミアちゃんをおぶった。
妖怪の医者といえば…あそこっきゃない!
俺が今ここにいる場所、幻想郷の中にある迷いの竹林に違いない。
まわりの竹や夜空に浮かぶ月を見てそう直感した。女の勘って当たるもんなんだぜ。
ルーミアちゃんはきっと、身体の調子がすっごく悪くて、ヤゴコロせんせの所に一人で行こうとしたんだ。
そう考えれば、こんなところにルーミアちゃんがいる理由が納得できる。
身体の調子が悪いから、人間も捕まえて食べる事が出来なかったんだろうな。
「待っててルーミアちゃん!すぐに連れて行くから!」
「・・・」
「…!永遠亭は何処だぜぇぇぇぇぇ!!」
続く!
高級住宅が並ぶ中、ポツンと一棟だけ中世風のアパートがある。
洋風アパート『アルカディア』
ここの1部屋に住んでいるとある夫婦は、以前起きたある事件を解決した四英雄のうちの二人である。
夫の名前を、阿津馬。その嫁の名前を、彌菜美という。
ちなみに残りの英雄、穂久都と世依奈の二人は、実家のほうで幸せに暮らしているんだそうな。
「よっ…ほっ…!くっ…!ボ、ボム!」
パソコンに向かって、一人悪戦苦闘している彌菜美。
同人ゲーム『東方妖々夢』のEXステージをプレイ中である。
レバーを握るそのおぼつかない手は、長い袖をめくれば、もう少しプレイしやすくなるんじゃないだろうか?
と周りを不安にさせるようなプレイスタイルだ。
「がんばれー。応援してるぞ。テキトーに」
そんな後ろで洗濯物を干しているのが、夫の阿津馬だ。
洗濯し終わった服やズボンなどを叩いては伸ばし、叩いては伸ばしと、シワを伸ばしている。
彌菜美は、そんな阿津馬の声援(?)に答える余裕などあるハズもなかった。
彌菜美が今闘っている相手は『八雲 紫』という。ルナティックモードのラスボス。
設定では、境界を操る程度の能力を持つ、幻想郷最強の妖怪…らしい。
「あと…少し…!あと…すこ…し!やったぁー!終わったぁー!阿津馬ッ!ルナティッククリアしたぜ!」
椅子の背もたれに体を預け、両手を上いっぱいにガッツポーズを決める彌菜美。
それを見た阿津馬は、優しく微笑んだ。
「さすが彌菜美。もうルナシューターだな。」
阿津馬本人は、体験版しかやった事がないので、よくわからないみたいだが
彌菜美が成し遂げた凄さは理解している。
あの弾幕をよく攻略した。そう賛辞を送ろうとした瞬間である。
みょんッ…!
彌菜美の足元に見慣れたスキマが広がった。
東方の中の登場人物(妖怪?)八雲紫のスキマである。
間髪入れず、彌菜美は、スキマに吸い込まれるように落ちていった。
「うっきゃぁああああああ!?」
「み…彌菜美!?」
彌菜美が落ちた後、閉じかけたスキマに阿津馬も飛び込んでいった…。
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東方幻想入り『幻想郷に消えた嫁を追って俺も幻想入り』外伝
彌菜美side第一話『闇の妖怪ルーミアちゃん』
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ホーッホーッ…
ホーッホーッ…
ふくろうっぽい鳴き声が聞こえるなァ…。
それになんだか肌寒い…なんで俺外で寝てるんだろ…まぁいいや。起き上がろう…風邪ひいちゃう。
「よっこらせっくす…って、あれ?」
俺が回りを見渡すと、そこはどうにも見たことが無い風景。
あ、そうか、これはきっと夢だ。夢に違いない。最近夢見てなかったからなァ、一体どんな夢なんだろう。
俺はワクワクしながら辺りを歩いてみた。
人の気配は、無い。
生い茂る芝生と竹林に囲まれたこの場所は、一体何処なんだろう。
夜空に浮かぶまん丸お月様。どうか俺を誰かに会わせてください。
・・・なんてね。
その時だった。
ガササッガサッ…!
近くにある竹の間に人影が見えた。
素早い動き…まさか、あの時の獣…?いや、あれは俺たちが一匹残らず殲滅したハズ。
って、これは夢だった。何が来ても驚くことじゃあないじゃない。
「そこにいるのは誰?出てきたほうが身のためだぜ!」
俺がそう言うと、素直に出てきた。
…どこかで見たことがある。
両手を横いっぱいに広げ、ブーンしてる。
肩まで伸びたセミロングに金髪。赤いリボン。紅い瞳。
黒いワンピース…?
「あなたは食べてもいい人類?」
ルーミアちゃんだー!わー!いい夢だ!こんな夢を見れるなんてラッキーだぜ俺!
どうしよう!食べられちゃうかも!(笑)
「ねぇ、あなたは食べてもいい人類?」
「んっふっふ、じゃあルーミアちゃんは食べてもいい妖怪?」
「え?」
んっふっふ、混乱してる混乱してる。一度会ったら言ってみたかったんだよな、この台詞!
ルーミアちゃんは、んーっと、んーっとって言いながら何やら考えてる様子。
この後、きっと急に襲ってくるんだろうな。
「んもー!いただきまーす!」
「ほらきたー!…って…あら?」
俺に襲い掛かろうとしたルーミアちゃんは、何かにつまづいたわけでもなく
その場にバタンと倒れこんでしまった。一体どうしたんだろ?
俺はおそるおそるルーミアちゃんに近づき、体を触ってみた。
「熱ッ…!?…わっ!凄い熱だぜ!ルーミアちゃん!しっかり!」
「わ…わはー…」
「…ッ!」
弱弱しく今にも消えてしまいそうな声。
俺は、考えるよりも体が先に反応し、ルーミアちゃんをおぶった。
妖怪の医者といえば…あそこっきゃない!
俺が今ここにいる場所、幻想郷の中にある迷いの竹林に違いない。
まわりの竹や夜空に浮かぶ月を見てそう直感した。女の勘って当たるもんなんだぜ。
ルーミアちゃんはきっと、身体の調子がすっごく悪くて、ヤゴコロせんせの所に一人で行こうとしたんだ。
そう考えれば、こんなところにルーミアちゃんがいる理由が納得できる。
身体の調子が悪いから、人間も捕まえて食べる事が出来なかったんだろうな。
「待っててルーミアちゃん!すぐに連れて行くから!」
「・・・」
「…!永遠亭は何処だぜぇぇぇぇぇ!!」
続く!
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